kaminokuni town national onsen recreation center

上ノ国町から木古内町に向かう途中の、道道から少しだけ脇道に入った所にある温泉保養施設です。お湯がいいと温泉サイトのクチコミで見て行ってみました。道道を江差から木古内方面に向け走っていると、「湯ノ岱温泉」という標識が出てきます。そこを右折し、2014年5月に廃止されたばかりの江差線の踏切を渡り、少し行って左折するとこの施設はあります。施設は大きく駐車場も広めですがとにかく旧いです。昭和の香りで一杯です。券売機で350円の入浴券を買い、受付の女性に渡して奥に進みます。脱衣所は少し小ぶりですが、その奥にある浴室は縦長で比較的大きめです。浴室は手前から高温槽、中温槽、低温槽と三つあります。そして低温槽の向かい側に打たせ湯があり、三本の打たせ湯が常時流れ落ちています。浴室はガラス張りで、外の木々が見えて解放感があります。事前にクチコミで知ってはいたものの、この打たせ湯周辺の状態は見事の一語に尽きます。打たせ湯の温泉成分が流れ落ち弾ける過程で、堆積物として周囲の壁や床に模様を作って張り付いています。また堆積物は特に低温槽周辺でも顕著に見られます。実際に入浴してみると、特に低温槽で少し変わった鉄鉱泉の匂いがしました。函館にある谷地頭温泉の匂いによく似ていますが、あれよりもずっと濃く、少し生臭い感じでした。濃厚な温泉成分を含んでいる事は間違いありません。また暫く入浴していると、体全体に細かい気泡が貼りつき、炭酸成分を多く含んでいる事も判ります。所謂「泡付きの湯」というものです。個人的には低温槽は少し温すぎ、中温槽が長湯をするにはちょうどいい温度でした、高温槽は冬場に暖を取るにはいいでしょうが、長湯できる温度ではないように感じました。シャンプー・石鹸の類は自分で持参する必要があります。ラーメンやうどんなど簡単なものを食べられる食堂がありましたが、入っていないので味の方は判りません。こんな見事なお湯に350円で入れるとはコスパは高いです。温泉好きなら誰でも喜ぶ施設だと思います。帰りに、奥の事務室にいた女性がわざわざ出てきて、「お気をつけて」と挨拶してくれるなど、接客も極めて丁寧でした。